このページでは、任天堂から発売されているSwitchとValveから2021年発売される「SteamDeck」が何が違うのかを比較しています。
「2つとも似てるけど、どれくらい性能違うの」
「何ができるの」
という人に向けてお伝えしています。
SteamDeckとは
Steamというゲーム配信サービスを運営している「Valve」社から22年2月25日(日本は未定)に発売される携帯型のゲームデバイスです。
形を見るとほぼNintendo Switchです。
性能は、Switchより高く1280×800p60fpsを手に持ちながら遊べます。
例えば、ApexをSteamDeckでプレイすると、キャラクターやステージの読み込みに遅延がないので、サクサク携帯モード遊べます。
SteamDeckのスペックであれば、Apexを60fpsでプレイできると推測します。
FPSで酔いやすい人でも、遊べるでしょう。
また、今後ドックの詳細も発表されます。
4kの映像出力も対応しているので、ゲームによっては高画質でのプレイを可能にしています。
SteamDeckの立ち位置としては、安価にPCゲームを楽しもうということのようです。
SteamdeckとNintendoSwitchのスペック比較表
NintendoSwitch(有機EL版) | SteamDeck | |
---|---|---|
サイズ | 縦102mm×横242mm×厚さ13.9mm | 縦117mmx横298mmx厚さ49mm |
重さ | 320g(Joycon取り付け時420g) | 約669g |
CPU/GPU | NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー | AMD APU CPU:Zen 2 4c/8t、2.4~3.5GHz GPU:8 RDNA 2 CU、1.0~1.6GHz |
RAM | 4gb | 16gb LPDDR5オンボードRAM |
内部ストレージ | 64gb | 64 GB eMMC(PCIe Gen 2(1枚)) 256 GB NVMe SSD(PCIe Gen 3(4枚)) 512 GB高速NVMe SSD(PCIe Gen 3(4枚)) |
ディスプレイ | 静電容量方式タッチスクリーン/7.0インチ 有機ELディスプレイ/1280×720ピクセル | タッチスクリーン/7インチ IPS 液晶ディスプレイ/1280×800ピクセル60hz |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠)/Bluetooth 4.1 | 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠)/Bluetooth 5.0 |
映像出力 | 最大1920×1080p60fps | 最大8k60Hzまたは4k120Hz(DisplayPort 1.4付きAltモード対応USB-C) |
バッテリー | 約4.5~9.0時間 | 2~8時間のゲームプレイ |
ドック接続端子 | 本体接続端子 ACアダプター接続端子 HDMI接続端子(HDMI1.4) LAN端子 USB-A(2.0)x2基 |
USB-C電源供給パススルー入力 DisplayPort 1.4 HDMI 2.0 LAN端子 USB-A 3.1ポート(1基) USB-A 2.0ポート(2基) |
GPUについては、Switch側はGTX980相当のものです。これは、現在のPCゲームでいう動かせる最小スペック程度です。
一方、SteamDeckは、AMDのRDNA2を採用しています。これは、PS5とXbox Series X/Sに採用されているモノと同じです。
SteamDeckのありがたい点
Switchと比べても、SteamDeckの方がスペック的に有利であるのですが、それ以外にもSwitchより良い点がありますので紹介します。
USB-Cの端子の位置
SwitchとSteamDeckは、USB-Cの端子を介して充電したりTVに出力したりします。
しかし、それぞれUSB-Cの端子の位置が違います。
Switchが下で、SteamDeckは上に配置されています。
下にあるSwitchは、困った点がいくつかあります。
ドックから取り出してテーブルモードでプレイすると、USB-Cの端子が下についているため、ふさがってしまい充電できません。
充電しながらやるには、別にスタンドが必要です。
また、携帯モードで充電しながらプレイすると、ケーブルが曲がった状態でのプレイになります。
寝ながらのプレイだと、ケーブルを真っ直ぐにするには、足の先に充電機やコンセントに繋げる必要があり、長さも足りないし体に触れたりするので、ストレスになります。
座りながらのプレイでも、ケーブルが体に触れやすくなるので、ゲームを快適に楽しめないです。
結局、ケーブルが曲がった状態となり、ケーブルが少し端子を引っ張ってしまうので、端子が弱くなることが多くなります。
筆者もSwitch Liteを充電しながらプレイすることがあるのですが、1年半でオレンジスクリーンが多発し修理しました。
参考:Switch Liteが故障したので任天堂へ修理に出しました。
おそらくですが、ケーブルがUSB-Cの端子を引っ張ってしまったのが原因と思っています。
SteamDeckは上に配置されているので、充電しながらプレイしてもケーブルがUSB-Cの端子を引っ張ることは少なくなるはずです。
排気システム
据え置きでゲームをすると、どうしても熱処理が気になります。
Switchだとドックに刺すことでTVに映すことが出来ます。
しかし、ドックはSwitch本体を覆ってしまうため、本体の排気システムの流れを悪くしてしまっています。
そして、覆われているがために、熱がこもりやすくなります。
Switchは一回CPUが向上していて、熱が発生しづらくなっていますが、大幅な改善ではないので、アクションゲームなどの激しくなるものだと、熱が発生し、すぐにフレームレートが落ちることがあります。
一方、SteamDeckのドックは、本体をむき出しにしているゲームプレイができます。
本体の排気システムをふさぐことがないので、熱がこもりづらいです。
また、USBタイプのクーラーも本体に直接当たるので、激しいゲームでもフレームレートが落ちにくくなっているはずです。
Bluetoothが正しく使える
SwitchのBluetoothは、プロコンとJoyConにしか使えません。
イヤホンやキーボードをつなげるには、有線(ワイヤード)でなればなりません。
SteamDeckのBluetoothは、そういった制限なく使うことが出来ます。
イヤホンやキーボード、マウスを無線でつなげて、ゲームプレイを楽しむ事ができます。
Switchの強みは、何か
SteamDeckの凄さに押されぎみのSwitchですが、強みがないわけではないです。
任天堂のゲームができる
SteamDeckでは日本製のゲームもありますが、マリオやゼルダには会えません。
任天堂のゲームがしたい場合は、Switchを買いましょう。
Steamにも似たようなゲームがありますが、プレイ人数だったりゲームのクオリティが違います。
また、ゲームをそんなにやらない人は、SteamよりSwitchの方がゲームの操作もしやすくわかりやすいのでオススメです。
本体が軽く小さい
SteamDeckの重さは669gで、500mlのペットボトルより重いです。
これは、WiiUのゲームパッドよりも重いです。
また、Switchよりも重く大きいので、持っていこうとするとバックの大半をSteamDeckが占めることになります。
Switchの方が、小さくて軽いので携帯するには向いているでしょう。
とにかく安い
Stemdeckは一番安いモデルでも、399ドルします。日本円にすると約4万4000円です(1ドル110円で計算)。
一方、Switchは、Liteで2万1978円(税込み)です。一番高いモデルである有機ELでも、3万7980円(税込み)です。
4万円以下に収まっています。
なんでもいいからゲームがしたい人や初めてゲームをする人は、Switchを購入した方がいいです。
PCゲームを高画質でヌルヌル動くのを体験したくて、それでいて安いのを求めているならSteamDeckを購入した方がいいでしょう。
最後に
SteamDeckとNintendoSwitchを比較しながら、それぞれの良さについてお伝えしました。
ゲーマーからするとStreamDeckは、かなり魅力的な商品です。
PCゲームをすると60fps以上を安定して出せるようにするには、それなりのスペックを要します。
PC本体、キーボード、マウスなど用意すると、15万円近く必要です。
SteamDeckは、画面がついていて60fps安定して出せて、しかもドックを使えば、それ以上の高画質とfpsが期待できるのは、すごいです。
さらに、値段が日本円で5万円以下です。
ほぼ同スペックのPS5も5万円以下で購入できますが、ゲームの数と携帯モードへの移行がスムーズな点を考えると微妙かなと思います。
SteamDeckは、日本の発売は2022年頃なので、楽しみですね。
ご覧いただきありがとうございました。